
食用キノコとしての普及を目指していた岩出博士と研究所スタッフは、三重大学の学生から「姫マツタケがガンに効いた!」という報告を受けても、正直言って半信半疑でした。
1978年の8月のある日、電話のベルが鳴りました。その電話は三重大学医学部の伊藤均博士からのものでした。そして、開口一番「出ましたよ、カワラタケやマンネンタケよりもかなり強い効果が…。」
この言葉に「伊藤先生は、一体何のことを言っているんだろう。」と、一瞬とまどいの空気が流れました。しかし、伊藤博士の話を聞いていくうちに、話の内容がようやくつかめてきました。「伊藤先生は、姫マツタケの抗ガン作用についての、動物実験の結果のことを言っているみたいだぞ…。」
伊藤博士は、キノコの抗ガン作用の研究で、わが国の第一人者と言われる人物です。そんな博士の耳に、学内の学生が「姫マツタケでガンがなくなった。」と報告した話が届かない訳がありません。 |
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また、すでに伊藤博士はこの他にも「姫マツタケをお茶がわりに飲んでいたらガンの痛みがなくなった。」「食欲が出て顔色がよくなった。」というガン患者の話をつかんでいました。 しかし、長年の経験から何か”ピン”とくるものがあったとはいえ、科学者として、そして、キノコの抗ガン作用研究の第一人者として生半可なことは言えません。そこで、実際に動物実験を行い、その結果を確認するまで発言を控えていたのです。
ところが、その結果は伊藤博士の期待をはるかに超え、他の抗ガン作用があるといわれているキノコよりもかなり強い効果があることがわかったのです。これがきっかけで、伊藤博士は姫マツタケの薬効の科学的解明に乗り出し、現在のように多くの科学者らによって姫マツタケの研究が続けられることになるのです。
岩出菌学研究所では、その後も研究開発を進め続けております。
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こんな苦労をした姫マツタケも、現在ではJICA(国際協力事業団)の協力を得て南米パラグアイの専用農場「イグアスキノコセンター」で露地栽培が行われています。
パラグアイでの元気な姫マツタケの成長ぶりもぜひご覧下さい。 |
「姫マツタケ誕生物語」をもっと詳しくご覧になりたい方へ
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